情報をお願いします
お知り合いの飼い主様が現在もお一人で山の中まで探されております。
富山県で去年の6月頃に行方不明になったそうです。
もし、この記事をご覧になった方でツイッターのアカウントをお持ちの方が おられましたらRTやフェイスブック、なんでも良いので情報の拡散協力を どうぞよろしくお願い致します<(_ _)>
この記事の転載も構いませんので、どうか富山の方、飼い主様に少しでも 情報が行き渡りますよう、ご協力をお願い致します。

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シナリオ公開10

うっかり眼鏡をかけたままお風呂に入ろうとした、なつごろうです。こんばんは…
眼鏡は体の一部です!(`・ω・´)キリッ …と言い張ってみる。まだボケていないはずだ 

シナリオようやく10回目!
ここまで来てもまだ仲間が揃わない。中盤はもう少し先かな…?
また新しい仲間が増えます。

第九回:武闘大会    初めての方はこちらからどうぞ

【ナイア】「あぁ~!やっと着いたぜ!チェルニア!」
【ラフィエル】「今回は何の問題もなく着く事が出来ましたね」
【ラウス】「この次は森に入る。必要な物を買い込んでおくか」
地図を見ながら、ラウスが皆に告げた。
【ルイ】「それなんだけど…一つ、問題がある」
【ラウス】「何だ?」
妙に深刻そうな顔をしてルイがそう言うので、ラウスもつられて訝しげな顔になった。
【ルイ】「――そろそろ、お金が底をつきそうなんだ」
ルイ達の旅の資金は村を出発する際、村長から渡されたものだ。
最初はリュウランとの二人旅だった為にそれでも十分だったのだが、この間加入したラウジエルを含め、今や仲間はルイを除いて七名になった。
皆もそれぞれ旅の資金は持っていたのだが、殆ど一人旅用の微々たる資金。
大陸の半分まで旅をしてきて、資金が尽きかけているのだ。
【ルイ】「今晩の宿代くらいはありそうなんだけど…」
【ラフィエル】「それはマズイですね」
【ラウス】「何とかして資金を調達しなければ、ここから先厳しいな」
ルイの言葉に、ラフィエルとラウスも深刻そうな顔で頷いた。
その時、ロゼッタが壁の方を見ながらパンッと両手を合わせた。
【ロゼッタ】「なら、これに出場してみてはいかがです?」
パッと花が咲いたように微笑んで、ロゼッタは再度壁に目を向けた。
その言葉に皆が視線をロゼッタの見ているものに向けた。
【リュウラン】「チェルニア武道大会?」
【エルフィー】「そういえば、チェルニアは武道が盛んな地だったねぇ」
【ラフィエル】「えぇ…周囲の山々が絶好の修行スポットとかで、大陸中の猛者が集まってるって聞いた事がありますね」
リュウランが張られた紙の言葉を読み上げれば、エルフィーとラフィエルが思い出したように呟いた。
【ナイア】「すっげぇ!優勝者には賞金五十万だって!!」
ナイアの言葉に、全員が反応した。
【エルフィー】「…これは出場するしかないみたいだね」
【ラウス】「そうだな」
武器に手を掛けてエルフィーが不敵に笑えば、ラウスが頷いた。
【ナイア】「誰が出る?」
【エルフィー】「全員出てしまえばいいんじゃないかい?」
【ロゼッタ】「それでしたら、仲間同士でぶつかる可能性が高くなりますわ」
【ラウス】「じゃあ、精鋭を募るか」
ラウスがチラッとルイに視線を向けた。
話し合いの結果、出場するのはルイとラウスの二人に決まった。
【ナイア】「俺も出たかったなぁ…」
【ラフィエル】「またの機会がありますよ。この大会は定期的に行われている様ですし」
不満そうに頬を膨らませるナイアをラフィエルが宥めた。
【エルフィー】「たくさんの猛者達が出場する大会だからねぇ…あんた達、負けんじゃないよ!」
【ルイ】「頑張るよ」
【ラウス】「誰に言っている」
【ラウジエル】「ルイ様の手を煩わせずとも俺が…」
ぼそっと呟いたラウジエルの言葉を聞こえない振りをして、ルイはラウスの背を押して大会受付場へ急いだ。

小さな町の中心に構えられた巨大なコロシアム。
そこがチェルニアの中心地であり、メインスポットでもあった。
普段使われない場合は静かな町だが、今そこは猛者達の活気と熱気で暑苦しいほどだった。
【エルフィー】「見るからに猛者って奴ばっかり…暑苦しくてしょうがないねぇ」
【ロゼッタ】「頭の中まで筋肉で出来てそうですわね」
己の筋肉を自慢するように上半身裸でうろつく男、見せつけるように組み手をする男を見てエルフィーが眉を顰めた。
同じく男達を見てロゼッタは皮肉とも聞こえる言葉を吐いたが、ニコニコ微笑んでいる本人は純粋に感想を述べているつもりのようだ。
【ナイア】「ルイ達がめっちゃ浮いてるよ…」
周囲を取り囲む暑苦しい猛者達と違い、ルイ達はかなり浮いて見える。
ナイアがそう言えば、隣のリュウランは「大丈夫かな、ルイ達」と心配げに呟いた。
【ラフィエル】「大丈夫でしょう。見た目は確かに負けていますが、実力は確実にルイ達の方が上です」
一瞥してラフィエルがリュウランを安心させるように言った。
【エルフィー】「確かにそうだ。あいつらの敵になりそうな奴は………」
ラフィエルと同じように周囲を見回していたエルフィーはふと視線を止めた。
そこには、黒い外套を頭まですっぽり被った人物が立っている。
【エルフィー】「あれか…あいつはなんかヤバそうだねぇ」
【ラフィエル】「ええ…あの方だけ周りの見かけだけの方々とは雰囲気が違いますね」
エルフィーが目に止めた人物を見て、ラフィエルも目を細めた。
【?】「おぉ~ぉ、おっさんみたいに暑苦しいのがいっぱいいる」
【?】「おい、フェニ!そりゃないぜ!俺はあんなに暑苦しくねぇよ!!」
突然その場に響いた大きな声。
"暑苦しい"と呼ばれた男達は次々に睨むように、音源に視線を向けた。
そこにいたのは、白銀に波打つ髪に銀色の瞳を持った青年と三十代後半ぐらいに見える男。
一斉にそこにいる皆の視線を集めた事に気付いた男は、「いや、すんません。言葉のあやですよ」と苦笑を浮かべて謝った。
【アヴェロ】「ほれ、お前も謝っとけって………フェニ?」
【フェニヴライユ】「おっさぁ~ん、これおっさんの登録ナンバーだって」
突然消えたと思ったら、ハイッと参加者のナンバープレートを手渡す青年。
【アヴェロ】「おぉ、サンキュー…って、俺は参加するなんて言ってねぇぞ!」
【フェニヴライユ】「だって、賞金欲しいし」
【アヴェロ】「なら、お前が出ろよ!」
【フェニヴライユ】「俺、あいつら相手じゃないとやる気でない」
コテンッと小首をかしげて言う青年に男は頭を抱えた。
【アヴェロ】「これだからお前と二人の任務は嫌だったんだ…」
【フェニヴライユ】「ダメ?」
小首をかしげて上目使いの青年に、男は数秒の沈黙の後に苦虫を噛み潰したような顔で叫んだ。
【アヴェロ】「ったく…わぁったよ!出ればいいんだろ!出れば!!」
【フェニヴライユ】「さすが、おっさん。おっとこまえぇ~」
パチパチと無表情で青年は男に合の手を入れた。

【ラフィエル】「…できますね、あの二人」
一見漫才のような下らぬやり取りを繰り広げていた彼らを見て、ラフィエルは呟いた。
【エルフィー】「確かにね」
【ナイア】「…なぁ、さっきから何でラフィとエル姐はそんな事が分かんの?」
頷いたエルフィーを見て、ナイアが尋ねればリュウランとロゼッタも頷いた。
【ラフィエル】「うぅ~ん…何て言いますか、纏っているオーラが違うんですよ」
【エルフィー】「そうだね…あの漫才コンビと黒マントは動作に隙がなさ過ぎる。かなり戦闘に場慣れしている感じがするよ」
ラフィエルとエルフィーにそう言われ、ナイア達は再びその人物に視線を向けたが、ラフィエル達の言う意味は分からなかった。
【ラフィエル】「まぁ、いずれ分かりますよ」
ラフィエルがそう言って微笑んだ瞬間、大会の始まりを告げる鐘がなった。

この武道大会はトーナメント方式で行われる。
出場している猛者達に比べ、細身のルイ達を対戦相手は完全に下に見ていた。
しかし、いざ試合が始まればルイ達の方が周りの猛者を完全に圧倒。
順調にトーナメントを勝ち上がっていく。
そして、同じように勝ち上がったのはラフィエルとエルフィーの言ったように黒いマントの人物と漫才コンビの片割れだった。
【ラフィエル】「やはり勝ち上がってきましたね、あの二人…」
【ナイア】「次はあのおっさんとラウス、ルイと黒マントか…」
【リュウラン】「どうなるんだろう」
ナイアとリュウランは固唾を飲んで、中央の舞台に立つ二人を見つめる。

・ルイを応援する
・ラウスを応援する(条件付き)

*(ルイを応援する)

【リュウラン】「ラウスさんは大丈夫そうだから、ルイを応援してくる」
リュウランはそう言ってルイの元へ移動する。
【リュウラン】「ルイ、頑張ってね!」
【ルイ】「うん。精一杯頑張るよ」
エールを送るリュウランに微笑みかけてからルイは表情を一変させると、真剣な表情で目の前の対戦相手と向き合った。
頭まで黒い外套で隠されたその人物の素性は全く分からない。
だが、そこに立っているだけなのに、微塵の隙も見せぬその構えが只者ではない事を物語っていた。
そして、試合開始の合図と共にルイは身をもってそれを認識するのだった――

【審判】「さぁーっ、いよいよ大詰めとなってまいりました!!Aブロック準・決・勝ー!!王者への椅子はもう目の前だー!!多くの猛者どもを蹴散らしここまで来た強者はー!!」
【審判】「旅の途中で飛び入り参加!スタンダードな戦術で確実に勝利を収めてきた!田舎村のコルからぁ~、青年・ルイ――!!」
【ルイ】「田舎村って…まぁ否定はしないけどさ…」
【審判】「続いて、もう1人ー!ここまでの試合を全て瞬殺K・O!姿も名前も一切が謎に包まれているその名も、謎の剣士――!!って、そのまんまだ――!!」
【?】「……」
【審判】「さぁー!両者前へ!!勝利を掴むのは一体どっちだ!?」

【審判】「それでは、始めッ!!」
先手は相手の方が速かった。
地を蹴り、一瞬でルイの背後に回り込む。
その黒い影を視界の端に捕えたルイは本能のまま、剣を構えた。
受け止められた剣と剣がぶつかり合う金属音が辺りに響いた。
一瞬の鍔迫り合いの後、相手が後方に引く。
剣を押す重みの無くなった瞬間、下に向きそうになる切先をルイは構え直した。
姿を捕えさせぬそのスピードと剣越しに伝わった力量に、ルイの額を汗が伝う。
汗を拭う余裕もなく、相手の出方を伺っていると目の前にいた黒い影が消えた。
【ルイ】「!?」
防御する暇もなく、眼前に迫る剣先を顔を逸らすだけで何とかかわす。
ルイの髪がはらりと落ちる。
顔を逸らさなければおそらく首筋に当てられ、一瞬で勝負がついていただろう。
【ルイ】「くっ!!」
咄嗟に剣を弾き相手を弾き返すが、次から次へと素早い剣撃が繰り出される。
それでも目で追い、剣撃をかわすがなかなか攻撃に転じれない。
【?】「…」
【ルイ】(速い…目で追うのがやっとだ。でも……)
目の前の黒い影が再び残像を残して消える。
一瞬で間合いを詰めた相手の剣を再び受け止めながら、ルイは剣を握る手に力を込めた。
【ルイ】(力は俺の方が強い!)
ルイの剣が相手の剣を弾く。
跳ね返された衝撃に相手が一瞬仰け反る。
隙の生まれた腹部にルイは強烈な蹴りを放つ。
しかし、紙一重で相手が後方へ飛びかわされる。
【ルイ】「っ!」
飛びのいた相手はスッと立ち直すと、剣を構え直しルイの出方を伺っていた。
【ルイ】(力は勝ったけど、スピードが追いつかない…それなら!)
ルイも剣を構え直すと、勢いよく飛び出した。
【?】「…」
真っ直ぐに剣を振り下ろし、相手に受けさせる。
【ルイ】(―――よし!)
数回の打ち合いの最後、ルイは渾身の力を込めて剣を振った。
【ルイ】「―――っせいっ!!」
【?】「!?」
ルイの力が勝り、相手の持っていた武器が勢いよく飛ぶ。
剣が飛ばされたその一瞬、相手の視線に隙が出来たのをルイは見逃さなかった。
【ルイ】「ふっ!」
相手の腹部に、再度蹴りを放つ。
【?】「―――チッ!」
だが、それに素早く反応した相手は右脚でその蹴りを防ぐ。
【ルイ】「!?」
その瞬間、ルイの体に一瞬だけ妙な感覚が走った。
勢いを殺しきれず、後方に飛んだ相手を見ながらルイは一瞬呆然とした。
【ルイ】(…何だ?今の)
立ち尽くすルイの前で相手がゆっくり立ち上がる。
【?】「…うか」
【ルイ】「えっ?」
相手が何か呟くのをルイは聞いたが、その言葉は聞き取る事が出来なかった。
落ちていた剣を拾い再び剣を構えて向かってきた相手に、ルイはハッと気を取り直す。
激しい剣と剣の攻防が繰り返される中、ルイは妙な違和感を感じた。
【ルイ】(何か…さっきと違う?)
先程の容赦ない攻撃とまるで違い、手を抜いたような攻め方をしているような気がした。
【ルイ】(勘違いかな?でも…)
繰り出された剣をいなし、隙の生まれた脇腹にルイは再び蹴りを決めた。
今度は防御される事無く、決まった蹴りに相手の体が場外に吹っ飛んだ。
【審判】「おーっと!謎の剣士、場外だー!!準決勝の勝者はルイに決まった――!!」
審判が声を張り上げる。
その声を聞きながら、ルイは吹っ飛んだ相手を見ていた。
場外に落ちた相手は何事もなかったかのようにスクッと立ち上がって、人ごみに消える。
【ルイ】(何だ…あの人…)
肩で息を切らしながら、ルイはリュウランに声を掛けられるまでその背をじっと見つめ続けた。
【リュウラン】「ルイっ!」
【ルイ】「っ!?リュウラン…何?」
【リュウラン】「"何?"じゃないよ!どうしたの?勝ったのにボーッとして」
【ルイ】「いや…何でもないよ」
既に見えない相手を探すように人ごみに一瞬視線を走らせてから、ルイはリュウランに顔を向けた。
【ルイ】「そういえば、ラウスさんはどうなった?」
【リュウラン】「それが聞いて!ラウスさん負けちゃったの!」
【ルイ】「えっ!?」
ラウスが負けるとは思っていなかったルイは驚いて声を上げた。
【ルイ】「ラウスさんに勝つような相手に俺が勝てるかな…」
【リュウラン】「あっ……で、でもルイ!2位でも賞金もらえるみたいだよ!」
不安一杯の表情で呟いたルイにリュウランは焦ったようにあまりフォローにならない言葉を告げた。

・共通ルートに合流する

*(ラウスを応援する)・条件付き


【ナイア】「ラウスの対戦相手が気になるから、ラウスを応援してくるな!」
ナイアはそう言ってラウスの元へ移動した。
【ナイア】「ラウス!」
【ラウス】「…ナイアか」
【エルフィー】「どう?勝てそうかい?」
エルフィーが問いかけるとラウスは相手を睨みながら、「分からない」と小さく呟いた。
その言葉にナイアは目を丸くした。
【ナイア】「ラウスが分からないなんて言うの、初めて聞いたな」
【ラウス】「あの男…ここまで勝ち上がってきたのは、まぐれじゃない。今だって、隙だらけのようだが、あれは…」
目の前で柔軟体操なんぞをしている相手を見ながら、ラウスはスッと目を細めた。
【ラウス】「獲物が自分のテリトリーの中に入って来るのを待ち構えている捕食者の目だ」
ラウスの言葉にナイアはゴクッと唾を飲んだ。
だが、対する相手は呑気に大口を開けて欠伸をしている。
とてもそうは見えない、とナイアは疑うような視線でラウスを見たが、ラウスの目は変わらず真剣だった。
【係員】「では、準決勝を始めます。両者前へ!」
係員の呼びかけに、ラウスは舞台中央に足を踏み出した。
反対側から男も腕をストレッチしながら歩み寄って来る。

【審判】「さぁーっ、いよいよ大詰めとなってまいりました!!Bブロック準・決・勝ー!!王者への椅子はもう目の前だー!!多くの猛者どもを蹴散らしここまで来た強者はー!!」
【審判】「旅の途中で飛び入り参加!華麗な弓さばきで敵を蹴散らしてきた!弓術戦士、ラウス・アドワイズ――!!」
【ラウス】「ふん…」
【審判】「続いて、もう1人ー!おっと、こっちも飛び入り参加だ!試合を全て一発KO!?凄まじい剛腕を見せつけてくれた、大剣使い・アヴェロ――!!」
【アヴェロ】「よっしゃ!次こそは俺を楽しませてくれよ?」
【審判】「さぁ!両者前へ!!勝利を掴むのは一体どっちだ!?」

【アヴェロ】「宜しくな、兄ちゃん」
ラウスと向かい合い、男・アヴェロはニヤッと人懐っこく笑った。
【審判】「それでは、始めッ!」
審判の合図と共に、まずラウスが先手を切った。
後方に飛び、アヴェロに向かって五本の矢を同時に射る。
それを予想していたかのように、アヴェロは「ホッ」と軽やかに後方にバク宙して避けた。
【アヴェロ】「いきなりカマしてくれるねぇ」
何処か嬉しそうにアヴェロは口笛を吹いた。
【ラウス】「あんたは油断ならない」
アヴェロに対してそう言い、ラウスは立て続けに二派・三派と矢を放った。
【ラウス】「うおっ!それは…っと!光栄だけどっ!ちょっとマジ過ぎねぇ?」
立て続けに放たれる矢を器用に紙一重で交わしながら、アヴェロは言った。
【ラウス】「チッ」
軽く舌打ちを洩らし、ラウスは次の矢に手を伸ばした。
【アヴェロ】「やっと隙みせたな!」
装填の隙を見て、アヴェロが一気にラウスとの距離を詰める。
一瞬で間合いを詰められ、ラウスの動きが一瞬止まった。
【ナイア】「ラウスッ!」
観客席からナイアが大声を出す。
その声にハッとして、ラウスは手に持った矢を素手で相手に投げつけた。
【アヴェロ】「うおっ!?おいおい、矢は弓で打つもんだろ!」
距離を詰めていたアヴェロは、いきなり目の前に放たれた矢に体を逸らして再度距離をとる。
【ラウス】「…戦場では戦い方に決まりはない」
その隙に弓に矢をつがえたラウスは悔しそうに呟いた。
弓術の腕を持つ者として、おそらくプライドが傷ついたのだろう。
【アヴェロ】「………」
【アヴェロ】「はははっ!そりゃそうだ!!戦場では何でもありだ。間違っちゃいねぇよ!」
アヴェロはそう笑うと、ラウスに向かい剣を構え直した。
【アヴェロ】「…じゃあ、ここは戦場だ。それなら”遊び”で立ちあうのは失礼だな」
先程までの軽い空気は一瞬で吹き飛ぶ。
【ラウス】「―――っ!?」
どうやら、起こしてはいけない獣を起こしてしまった―――ラウスはそう直感した。
【ラウス】(攻撃範囲に入れば確実に殺られる!)
アヴェロに向かい、先程よりも多く矢を放つ。
しかし、アヴェロはそこから動く事もなく、その大剣で全ての矢を叩き落としている。
【アヴェロ】「どうした兄ちゃん。これが本気か?」
【ラウス】「くっ…!!」
二派、三派と矢を放つが、まったく功を奏しない。
【アヴェロ】「―――隙だらけだぜ!」
そう叫ぶとアヴェロは矢を落としながら、一気にラウスとの距離を縮める。
【アヴェロ】「ほらよ!」
アヴェロの大剣がラウスの目の前で薙ぎ払われる。
バキッと木が砕ける音がして、咄嗟に盾にしたラウスの弓が半分に割れた。
斬撃の余波で、ラウスの体も後方にぶっ飛ぶ。
【審判】「ラウス場外――――!勝者はアヴェロ―――!」
【ラウス】「!?」
何とか態勢を立て直したラウスだったが、その片脚が場外に出てしまっていた。
その失態にラウスは悔しげに顔を歪める。
【アヴェロ】「俺の勝ちねぇ…場外なんてまどろっこしいもんなければ、引き分けって所か?」
アヴェロは自分のマントに突き刺さった矢を見ながら、呟いた。
もう数センチずれていたら、脇腹を抉っていただろう矢をアヴェロはマントから抜くとラウスに投げ返した。
【アヴェロ】「あの間合いから矢を放つとは大した腕だな」
【ラウス】「貴様こそ…あの間合いで避けられるとは思わなかった」
投げ返された矢を受けとって、ラウスは悔しげに言い返した。
【アヴェロ】「伊達に実戦経験多くないんでね」
【ラウス】「…軍人か?」
そう聞くとアヴェロはあからさまに嫌そうな顔をした。
【アヴェロ】「あんなんと一緒にすんなっての。俺は一端の傭兵って奴だよ」
【ラウス】「軍人に嫌な思い出でもあるのか?」
【アヴェロ】「あの帝国軍が好きって奴がいるんなら、お目にかかりたいもんだよ」
苦笑気味に笑って、アヴェロはラウスに背を向けて舞台から遠ざかっていった。
【ナイア】「ラウス!」
暫くその背を見送っていたラウスの元にナイアとエルフィーが近付いてきた。
【エルフィー】「大丈夫かい?」
【ラウス】「あぁ…弓が折れてしまったが、体は問題ない」
【ナイア】「俺、ラウスがぶっ飛ぶ所なんて兄ちゃん以外で初めて見た。あのおっさん、本当に強かったんだな」
【ラウス】「…あれでも随分手を抜いているようだったがな」
【ナイア】「マジッ!?」
ナイアが驚いたように目を見張り、もう姿の見えないアヴェロの後姿を探した。
【ラウス】「…ところで、ルイの方はどうなった?」
【ロゼッタ】「ルイさんなら勝ちましたよ」
ラウスの言葉に背後から答えが返ってきた。
見れば、ルイの試合を見に行っていたロゼッタがこちらに向かって歩いて来る。
【ロゼッタ】「ラウスさんは負けてしまったのですね」
【ラウス】「あぁ…不甲斐ないが」
【ロゼッタ】「でも、お二人が争わずにすんで良かったですわ」
ニコッとロゼッタは笑いかけた。
【エルフィー】「しかし、ラウスが負けるような奴にルイが勝てんのかねぇ…」
【ラウス】「今のルイではまず無理だな」
心配そうに呟くエルフィーにラウスがきっぱり告げた。
【ラウス】「相手とのレベルが違い過ぎる」
【ナイア】「じゃあ、ルイが勝つ可能性はないの?」
【ラウス】「ないな…相手に何か起こらない限り」

*以下、共通ルート

【審判】「待たせたな、野郎共!!ここまで来たぜ、決・勝・せ――ん!!玉座をかけた最後の一戦!!目ん玉かっぴらいてしっかり見てろよ!!」
【審判】「多くの猛者どもを倒して、その頂にのし上がってきた今回の挑戦者は―――!?」
【審判】「準決勝で相手を場外へぶっ飛ばした、田舎の原石・ルイ――!!」
【ルイ】「また田舎って!ちょ、やめてくれません!?」
【リュウラン】「ルイー、頑張ってねー!」
中央の舞台へ足を進めようとしたルイにリュウランが声をかけた。
それに自信無く微笑み返してから、ルイは足を進める。
【審判】「対するは剛腕の戦士・アヴェロ!!今回も一撃で勝負を決めてしまうのか!?」
【アヴェロ】「もう最終戦か、いまいち暴れ足りないよなー」
アヴェロもルイに続き中央へと進み出る。
【審判】「さぁ!!泣いても笑ってもこれが最後だ!最強の名誉と賞金を手にするのはどっちだ――!?」

【アヴェロ】「宜しく、兄ちゃん」
【ルイ】「こちらこそ、お願いします」
ルイが軽く頭は下げると、アヴェロは感心したように笑った。
【アヴェロ】「礼儀が良いな。フェニやどっかの双子に見習わせたいぜ」
【ルイ】「礼儀だけはきちんとするよう、父に教えられましたから」
【アヴェロ】「偉い!あいつらも兄ちゃんみたいだったら、もう少し可愛げっつうもんが………」
【アヴェロ】「いや…それはそれでキモイな」
どんな想像をしたのか、鳥肌を立てるアヴェロにルイは首を傾げた。
【審判】「おい、もういいか?」
【アヴェロ】「おぉ、悪ぃな」
【審判】「それではー、始めッ!」
審判の合図と共に、アヴェロが飛び出した。
大剣を振り被り、ルイへ向かって一気に振り下ろす。
間一髪大剣を避け、ルイは横に飛んだ。
【アヴェロ】「甘いぜ!」
ルイが横に飛んだ瞬間、剣先が軌道を変えた。
【ルイ】「なっ!?」
見た目にも大きな大剣は相当の重さのはずだが、アヴェロは片手でその軌道を変えた。
相当な筋力とコントロールがなければ骨が砕ける芸当をアヴェロは片手で軽々とやってのけたのだ。
ルイは持ち前の反射神経で、剣を構え、大剣を受け止めた。
だが、重い斬撃を受け止めきれず、ルイは後方に倒れる。
【アヴェロ】「良い反射神経だ」
大剣を肩に背負って、アヴェロは笑った。
【ルイ】(凄い衝撃だ…!)
ビリビリと体全体に衝撃が走る。
力が入らず立ちあがる事も困難だが、それでも剣を支柱にして立ちあがった。
【ルイ】「っ!?」
足がよろけ、転びそうになるが何とか踏みとどまる。
そして再度剣を構え、しっかりと相手を見据えて立ち合った。
【アヴェロ】「その姿勢も良いな。中々気にいったぜ?」
真っ直ぐ見つめ返す視線に感心して、アヴェロは試合中だという事を忘れ、声をかけた。
【アヴェロ】「なぁ、兄ちゃん名前は―――…」
【?】「アヴェロ!!!」
ルイに話しかけようとしたアヴェロは自分の名を呼ぶ声にビクッと肩を震わせた。
その声に恐る恐る背後を振り返るアヴェロにルイも興味深げにそちらに視線を向ける。
金髪の女性が厳しい形相で、アヴェロを睨みつけていた。
【アヴェロ】「げっ!?ネ、ネアン…」
【ネアン】「貴様、何こんな処で油を売っている!!仕事はどうしたのだ!!」
【アヴェロ】「いやぁ…だって、フェニの奴が賞金欲しいって俺を勝手にだなぁ…」
鋭い目で睨みつける女性にアヴェロはシドロモドロになりながらも、説明した。
だが、その言葉に女性は一層表情を厳しくする。
【ネアン】「何を言っている!ブライユなら先に向かっているぞ!!」
【アヴェロ】「何ぃっ!?」
女性の言葉に今度はアヴェロが驚いた。
【アヴェロ】「あんにゃろう…勝手に人を出させといて……」
【ネアン】「貴様が遊んでいた事はしっかり報告させてもらうからな!」
苦虫を噛み潰したような顔をしたアヴェロにネアンはそう告げると、クルッと背を向けた。
【アヴェロ】「ま、待てよ、ネアン!」
さっさと歩き出すネアンにアヴェロは焦ったような声を上げると、舞台から飛び降りた。
「あっ」と観客やルイが息を飲むが、アヴェロは気にする事無くネアンの後を追いかけて会場を飛び出して行く。
【審判】「…えっと……アヴェロ試合放棄!!勝者ルイ!」
アヴェロが消え、暫くの沈黙の後、戸惑ったように審判が宣言する。
対戦相手の戦線離脱という形で、ルイは優勝を勝ち取ったのだった――

【リュウラン】「良かったね、ルイ。優勝できて」
【ルイ】「でも、不戦勝にも等しいじゃないか…あのまま、戦ってたら俺が負けてただろうし」
【エルフィー】「まぁ、運が良かったと思うんだね」
不満げなルイの肩をエルフィーが慰めるように叩いた。
【ルイ】「運って言えば、準決勝の相手も変な感じだったんだよな…」
【リュウラン】「どういう事?」
思い出したように呟いたルイに、リュウランは首を傾げた。
【ルイ】「何か、わざと負けてくれたみたいな感じがして…」
【ラフィエル】「確かに…最後の一撃はあの方でしたら避けられたような気がしましたね」
ルイの言葉にラフィエルが頷いた。
【ラフィエル】「途中から攻め方が変わったように思いましたが、何かあったのですか?」
【ルイ】「分かんない…でも、確かあの人とぶつかった時、妙な感じが……」
【?】「力の共鳴――」
ルイ達の会話を遮るように、その言葉は別の所から寄せられた。
その声にルイ達が振り返ると、金髪に鋭いエメラルドグリーンの瞳を持った女性がこちらを見つめていた。
その身に纏うのは、見覚えのある黒い外套。
【?】「"時の力"を宿すお前と私の持つ"光のチュリ"が接触した事により、共鳴を起こしたのだ」
【ルイ】「"時の力"って……あなた、もしかして…」
【セリア】「あぁ。私の名はセリア。お前達と同じ者だ」
軽く頷いて女性・セリアは、ルイに向かって右手を差し出した。
その行為の意味を悟ったルイは軽く微笑んで、セリアの右手を握り返した。
体を走る慣れた感覚…
【ルイ】「…まさか、女性だったとは思いませんでした」
【セリア】「女が武道大会に出場してはいけないとでも?まぁ、なめられたくないから、私も姿が分からぬようにしていたのだがな」
ルイの言葉に苦笑しながら、セリアは姿を覆っていた黒い外套を取り去った――-


第9.5回:武闘大会後のフリーイベント ラウス・ラウジエル・セリア へ続く
…と、思ったけれど地の文が思いつかないので本編の方を先に公開しますorz
出来たら公開する…予定です。すいません^^;

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なつごろう

Author:なつごろう
ようやくHGK2の製作へ戻りまし
た!…が!!
コンバートでは無く1からまた
手直しなので、再現でも地味に
時間かかりそうです(涙
<再現進捗残り作業>
・シナリオ
・データベース
 →全部
・バトルシステム

<サポートについて>
大体19:00~21:00は自由ですの
でその間にお返事します。
日中は昼休憩しか動けませんが
出来る限り迅速に対応させて頂き
ますのでお気軽にご連絡下さい。
通知が来るので動ける状態であれ
ば、すぐにお返事致します。

サンプルの用意が出来ましたので
必要素材の募集を開始します!
もし良ければご協力頂けると
嬉しいです!
詳しくはメールフォームなどで
お問い合わせ下さいませ!
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
【現在の作業内容】
データベース製作

【制作者様募集中素材】
バストアップ:RTP風希望です。
       改変、手描き問いません。
       サイズ272×288希望です
       が大きくても構いません

*改変元:CLOSET様
イフス(バルド):バストアップ(イメージ図

バトラー:RTP風希望です。
     改変、手描き問いません。
     サイズは個々で違うので依頼時に
     決めさせて下さい。
     縮小をして使用しますが、少し
     大きいサイズだと助かります。
     現在使用中の縮小前バトラーは
     こちらをご参照下さいませ。

*改変元:アンデッドとか好きだから――ッ!!!様
イフス(バルド):バトラー(イメージ図

【依頼中の素材】
セリア:バトラー

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